世界三大美女、世界三大珍味、日本三大夜景など
誰しもが聞いたことがある三大〇〇という文化。
今回ご紹介するのは「日本三大紬」の一つ。「大島紬」についてお話したいと思います。
鹿児島県の市内や奄美大島。宮崎県の都城市などで生産されるカジュアル着物を代表する絹織物です。
つるりとした光沢のある生地は軽い上に水に強く、その上裾さばきが良く、動きやすいのが特徴になります。
着付易さとシャリシャリとした独特な絹鳴りの音色も多くの方を惹きつける魅力です。
また、一説によると一反(約12.5m)の重さが450gほどとか。500㎖ペットボトルよりも軽いということですね。
この特徴的な生地は、「撚糸」という撚りのかかった糸が使われていることで生まれます。
元々は真綿の糸で織られていたのですが、細やかな絣模様と強さを併せ持つ糸を求めるにつれて、次第に細くて強い撚糸で織られるようになったとされております。
大島紬特有の精緻な絣柄は50を超える工程を、その工程専門の職人が分業して作ります。
そして20項目にも及ぶ厳しい検査を受けて初めて「大島紬」として認められて世に流通するのです。
ちなみに大島紬は「ゴブラン織」「ペルシャ絨毯」と並んで世界三大織物とも言われております。 「細い絹糸を使用した細かな柄を表現する技法」は世界的にも類を見ない技術だそうです。
約1300年もの歴史を誇り、現在まで伝わってきた技術が世界に認知されているのは嬉しいものですね。
バイセルオンラインでは、三大紬を特集しておりますので是非ご覧くださいませ★