成人式やお正月に着る振袖。お気に入りの振袖をおしゃれに着こなすためには帯の合わせ方もとても大切です。ですが、振袖に合わせる帯の種類や色合わせの選び方が分からないと、理想通りのコーディネートにするのが難しく感じますよね。
今回は振袖を初めて選ぶ方のために、帯の種類や色合わせのコツにくわえ、おすすめの帯や結び方などを紹介します。
目次
振袖に合わせる帯の選び方を知ろう
振袖の帯はたくさんありすぎて、どう選べば良いか分からなくなってしまいますよね。まずは、振袖に合わせる帯の選び方を紹介します。
▼帯の種類を決める
帯はさまざまな種類があり幅や長さ、格(TPO)が異なります。振袖は正装に値する着物のため、袋帯を合わせましょう。
▼振袖に合う色や柄の帯を選ぶ
振袖は帯の色や柄でコーディネートの雰囲気がガラリと変わるため、必ず振袖と合わせて決めるようにしましょう。柄はおめでたい吉祥文様がおすすめですが、柄の大きさもしっかりチェックして選ぶことも忘れないようにしてください。
▼帯の結び方もチェックしよう
振袖に合わせる帯の結び方は文庫結びやお太鼓結びが定番ですが、近年はバラ結びなどもおしゃれで流行となっています。結び方によって帯の柄の見え方も異なるため、どの結び方で着るか考えて選ぶと安心です。
▼帯締めや帯揚げは必要?
帯の内側に巻く帯締めや帯揚げは、おしゃれだけではなく着崩れを防ぐためにも必ず巻くようにしましょう。装いのアクセントになるカラーを取り入れるのがおすすめです。
振袖に合わせる帯の種類は?
振袖に合わせる帯は袋帯が一般的です。それでは、帯の特徴をチェックしてみましょう。
▼袋帯
留袖や訪問着などに合わせる袋帯は幅が31cm程度、長さが4m20㎝以上あるフォーマルな帯です。
袋袖の裏地は模様のない無地や地紋になっているため、結びやすくなっています。扱いやすい帯が欲しい方や、留袖や訪問着に合わせる帯を持ちたい方におすすめです。
振袖に合わせるのにおすすめの帯の色や柄は?
帯の色や柄は振袖の色や結び方に合わせて選ぶのが大切です。ここからは、振袖の帯の色や柄の種類や合わせ方を紹介します。
▼振袖の帯でおすすめの色は?
振袖の帯は着物の色に合わせて決めるとおしゃれに着こなせます。ここからは、明るい色の振袖と暗い色の振袖に合う帯の色を紹介しています。是非参考にしてください。
・明るい色の振袖にはクリーム色や白・金色の帯がおすすめ
明るい色の振袖を着る際は、クリーム色や白色帯を合わせるのもおすすめです。また、シンプルな柄の振袖を着る方は金色の帯を選んでみましょう。金色の帯は黒色の訪問着や留袖にも合わせることができるため、一本持っておくと重宝しますよ!
・暗い色の振袖には黒や青色の帯がおすすめ
暗い色の振袖に明るい色の帯を合わせると、上下が分断されて背が低く見えてしまいます。黒や青色、紫などの振袖を着る際は振袖と同系色の帯を合わせると上下が分断されず、すっきり見えますよ!
▼振袖の帯でおすすめの柄は?
帯の柄を選ぶ際は、結んだときの柄の出方をチェックすることも大切です。振袖の帯で定番の柄は3種類あります。それでは、各柄の特徴をチェックしてみましょう。
・お太鼓柄
お太鼓結びで巻くのに適した柄をお太鼓柄といいます。お太鼓柄の帯は、結ぶと胴部分と、たれの部分に柄が出るようにデザインされています。
体型や結び方によって柄が現れないことがあるので、帯結びが不慣れだと使いづらく感じることもありますが、全通柄よりも安価で慣れると日常使いしやすいですよ。
・全通柄
全通柄の帯は、全体に柄をあしらえています。柄の向きに気を配って結ぶ必要がありますが、複雑な結び方をする場合でも豪華な装いを楽しむことができます。シンプルな振袖に合わせる帯を探している方にもおすすめです。
・六通柄
帯全体の6割に柄がついているものを六通柄といいます。銅には柄がなく、たれや手先に柄が入るのが特徴です。シンプルなデザインの帯や、軽くて結びやすく比較的買い求めやすい価格の帯を探している方におすすめですよ。
振袖の帯によりこだわりたい方はこちらもチェックしよう
▼振袖に巻く帯の織り方の種類や特徴をチェック
振袖の帯はさまざまな産地で生産されており、有名な産地の帯は質が良く人気があります 。ここでは、振袖の帯で定番の西陣織を紹介します。
・西陣織
西陣織は、京都の西陣という地域で生産しています。5世紀頃から生まれた西陣織は帯の中でも最も流通していて、通販サイトや呉服店など、さまざまな場所で購入することができます。
生産量が多いにも関わらず、高質で高級な帯が多いのが特徴です。昔ながらの手織りの帯も選ぶことができますよ!
振袖と帯のコーディネートはどう決める?
洋服と同様、振袖も好雰囲気に合わせてコーディネートを決めることが大切です。ここからは、雰囲気別におすすめの振袖の色合わせを紹介します。
▼華やかなコーディネートにしたい場合
華やかな雰囲気にしたい方は、金色の帯を合わせてみましょう。暗い色の着物も金色の帯を合わせると、明るく豪華に見えます。
帯揚げや帯締めは、着物の色も考慮してアクセントになるカラーを選ぶのがおすすめです。赤色などを合わせると、金色に色負けしません。
▼かわいらしいコーディネートにしたい場合
かわいらしい雰囲気にしたい方は、振袖と同系色の帯を合わせてみましょう。色のトーンを合わせてパステルカラー同士で合わせると、柔らかい雰囲気に仕上がります。
淡い色の振袖を着る場合は、クリーム色や金色の帯を合わせてみましょう。帯締めや帯揚げを黄色やグリーンを入れると、差し色になり膨張して見えるのを防いでくれますよ!
▼ポップなコーディネートにしたい場合
ポップで元気なコーディネートにしたい場合は、振袖と補色の色の帯を合わせるのがおすすめです。
例えば水色の振袖にオレンジの帯を合わせると、軽やかで元気な印象に仕上げてくれます。補色で色を合わせる際は、色の強さを合わせるようにしましょう。
▼振袖のフルセットおすすめ
成人式や初詣の直前で振袖と帯の着合わせを決める時間がない方や、着物の色合わせで迷った方には、振袖と帯が揃ったフルセットから選ぶのもおすすめです。
また、セットだと買い忘れもなくて安心です。また、帯揚げや帯締めがセットのものを選ぶと、小物選びの時間も省けますよ!
成人式や初詣におすすめ 振袖の帯を紹介
おめでたい行事などで着る振袖を初めて購入する方は、豪華なコーディネートに仕上がる帯を選びたいですよね。ここからは、成人式や初詣に着る振袖に合わせるのにおすすめの帯を紹介します。
▼袋帯
袋帯は、ピンク色や黄色、銀色やえんじ色などさまざまなものがあります。明るい色のものを選ぶとコーディネートが軽やかに、えんじ色などの色を選ぶと寒い季節でも季節感を取り入れた着こなしを楽しめますよ!
▼帯揚げや帯締めもコーディネートに合わせて用意しよう
着崩れを防いでくれる帯揚げや帯締めは、コーディネートのアクセントにもなる重要な装飾品です。振袖や帯の補色になるもの、もしくは同じトーンのものを合わせてみてはいかがでしょうか?
雰囲気別 おすすめの帯結びを紹介
振袖を美しく着るためには、後ろ姿にもこだわることが大切です。また、後ろ姿の雰囲気は帯結びで決まります。ここからは、振袖に合わせるのにおすすめの帯結びを紹介します。
▼定番でかわいらしい文庫結び
文庫結びは、帯の上部分でリボン結びをしたような仕上がりになるかわいらしい結び方です。浴衣などでも使える結び方のため、自分で着付けをする方でも比較的簡単に結ぶことができるのも魅力ですよ。
▼シンプルでアレンジもできる二重太鼓結び
二重太鼓結びは、江戸時代の後期に誕生した帯結びです。正方形のお太鼓部分がメインに出るので、後ろ姿はシンプルですが訪問着などを着た際も活用できます。
すっきりとした着こなしになる二重太鼓結びは、アレンジのしやすさも魅力です。ふくら雀にアレンジすると、若々しくかわいい結び方に仕上がります。
ふくら雀は、幸福や繁栄を願う意味もあるため、成人式などのおめでたい行事にもおすすめです。
▼りりしくきれいな立て矢結び
羽が右下になるように結び、縦に矢が刺さったように見える立て矢結びは、江戸時代の大奥に仕える女中が締めていた結び方です。
りりしい印象になる立て矢結びは、背が高い方やきれいに着こなしたい方にもおすすめですよ。
▼華やかなバラ結び
帯をひだのように折って花びらを作って結ぶバラ結びは、華やかな仕上がりになる結び方です。細かい柄の帯で華やかに仕上げたい方や、柔らかい生地の帯を巻く方におすすめですよ!
▼かわいくて浴衣にも使える!リボン結び
立て矢結びをアレンジして作るリボン結びは、浴衣などでも結べる簡単でかわいらしい帯結びです。立て矢結びは右下がりで結んでいますが、立て矢結びを並行にして結んでアレンジします。
ピンク色の振袖などに合わせて、よりかわいらしく仕上げたい方におすすめです。
振袖と帯の色や結び方を意識して理想通りの装いを楽しんで
今回は、振袖に合わせる帯の選び方や種類にくわえ、おすすめの色合わせや帯結びなどを紹介しました。帯はただ巻くだけではなく、結び方や色合わせを変えるとさまざまなコーディネートを楽しむことができますよ!
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