もう迷わない!着物の前合わせは「右前」!忘れにくい覚え方は?

着物を着る時に「衿元は左右どちらを上に重ねるのが正しいの?」と迷ってしまったことが、誰しも一度はあるのではないでしょうか。普段着物をあまり着ない方は、忘れてしまうこともあるかもしれません。

今回は、着物の着付けの基本、「前合わせ」について分かりやすく解説します!

目次

着物の正しい前合わせは「右前」!

結論からいうと、着物は「右前」が正しい前合わせです。

以下で前合わせについて詳しくみていきましょう。

前合わせで知っておくべき用語は?

「前合わせ」とは、着物を着付ける時の着物全体の合わせ方のことです。また、「衿合わせ」は衿元の合わせ方のことです。

前合わせを知るうえで押さえたい用語は下記の4つです。

着物の部分の名称

上前(うわまえ)

着物を着たときに上になる着物の部分のことです。

下前(したまえ)

着物を着たときに下になる部分のことです。

着物の前合わせの名称

前(みぎまえ)

着付けの時に、右手で持っている部分を先に合わせて着ることです。相手から見たときに右の衿元が上に重なっています。

左前(ひだりまえ)

着付けの時に、左手で持っている部分を先に合わせて着ることです。相手から見たときに左の衿元が上に重なっています。

着付けのマナーとしては、上の画像のように「右前」で着るのが正しいとされています。

なぜ「左前」だといけないの?

「左前」の着付け方は、古くから縁起が悪いとされています。仏教には死後の世界では、生きている世界と真逆であると考えられており、葬儀で亡くなられた方が経帷子(きょうかたびら)という着物を「左前」の前合わせで着付けるなどのような、逆さ事の風習があります。このような風習から、着物を「右前」で着るのが着付けのマナーとされています。

前合わせを覚えるコツは?

着物は右前で着付けるのが正しいとされますが、忘れないためにはどのように覚えたらいいのでしょうか。次で簡単に覚えられるコツをお伝えします。

女性の場合、洋服の逆の合わせ方をする

女性の洋服は左前になっているので、その逆の合わせ方と考えると覚えやすいかもしれません。

衿元が相手から見たときに「y」の形をしている

着物を着た人を見たとき、「あなたの衿は”you”の”y”の形」と思い出せば良いですね。

右利きの人が着付けの時にラク

右手で衿元の調整をしやすい、または右の衿元に右手が入る向きと覚えればOK!

柄が鮮やかな方が上!

衿元に柄が入っている着物の場合、上になる方の柄が下の柄よりも鮮やかに描かれていることが多いと覚えておくのもおすすめです。

こんなときには要注意!

最後に、前合わせを間違えやすいケースや注意点をご紹介します。

スマートフォンで写真を撮るときは反転機能をOFFに!

スマートフォンで着物姿の自撮り写真を撮るときに、反転機能が付いたカメラアプリで撮影すると左前に写ってしまいます。着物を着て撮影する時は、あらかじめ反転機能の設定をオフして、左前になってしまわないように気をつけてくださいね。

男性や浴衣の場合も「右前」

男性の場合も、着物の前合わせは「右前」と決められています。男性の場合は洋服も「右前」なので、着物を着る時も同じ前合わせで着付けましょう。また着物の種類が異なっても、前合わせは変わらないので、浴衣の時も「右前」にしましょう。

おわりに

いかがでしたか?着付けの際に迷いやすい前合わせ。着物の前合わせは着付けのマナーとして、「右前」と決められています。自分が一番覚えやすい覚え方を見つけて、着付けの時に役立ててみてくださいね。

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