9月に入って涼しい日も増え、お着物を着るのには嬉しい季節がやってまいりましたね。
季節の変わり目は、気温差で体調を崩さないよう、気を付けて過ごしたいものです。
さて、今回は七五三のお話です。
子供の成長を祝う行事ということは皆さんご存じかと思いますが、その起源は平安時代に遡ります。
当時は病気にかかりやすい小さな子供が亡くなってしまうことが多く、健康に大人になるというのはとても幸運なことだったようです。
子供に健やかに育ってほしいという願いは今も変わらず、七五三という行事を通して現代まで受け継がれてきたのですね。
現代においてもその名の通り3歳、5歳、7歳の子供の成長をお祝いする七五三。
小さいお子さんが慣れないお着物でお参りとなると、親御さんはお悩みも多いのではないでしょうか。
そこで、よくあるお悩みと解決方法をまとめましたので、ぜひご参考にしてみてくださいね!
目次
事前に解決できるお悩み
着物や草履を嫌がる
小さいお子さんにとって、お着物は普段なかなか目にする機会がありません。
知らないものを怖がる、嫌がるというお子さんもいらっしゃいますよね。お着物をお持ちの場合は、お家で見える場所に置いておいたり、実際に着てみるなど、触れる機会を作っておくと良いでしょう。
レンタルの場合でも、撮影などで事前に一度着ておくと、お参り当日スムーズというお子さんも多いようですよ。
当日お着物を着用した際のお悩み
着物を着せたは良いけれど、着崩れてきてしまった際に直し方を知らないと困ってしまいますよね。事前に確認しておくと安心です。
裾が落ちてきた!
女の子の場合、おはしょりを捲り、腰紐の内側に手を入れて持ち上げましょう。
男の子の場合、袴の前側、お腹の部分をつかんで持ち上げましょう。
下がってしまった裾を直すことができます。
苦しいときは…
女の子の場合、帯揚げをずらし、帯の上端に手を差し込んで緩めてあげましょう。
男の子の場合、お腹側の袴と着物の間に手を入れて、横にスッとスライドさせるように動かしましょう。
お腹周りが少し緩んで、苦しくなくなりますよ。
懐剣の差し方(男の子の場合)
懐剣はお腹側に差してあるため、苦しくなってしまった際など、抜くこともあるかと思います。
再度差す場合は、袴と帯の間に差し込み、右衿の角度に合わせて斜めに傾けます。
(地域によっては帯と帯の間や、着物と帯の間に差し込む場合もあるようです。)
筥迫がずれてしまった(7歳女の子の場合)
筥迫は衿元に横から差し込むだけで固定されていないため、動いているうちにずれて出てきてしまう場合があります。
その場合は軽く奥に押し込んであげましょう。
帯が崩れてしまった!(7歳女の子の場合)
結んだ時の綺麗な状態を覚えておくことが重要です。着付け終わった際に、写真を撮っておきましょう。
写真を参考に、つぶれてしまった部分を広げてあげると、綺麗な形に戻すことができますよ。
気になるお悩みも、事前に対処法を知っていれば怖くありませんね。
ぜひ、お気に入りのお着物で素敵な七五三の思い出を作ってくださいね!”